道南(北海道) 釣りタイプ事情【投げ釣り】
【投げ釣り】
◆おもな釣れる魚種
・カレイ類(イシモチガレイ、砂ガレイ、ソウハチガレイ、マコガレイ、マガレイ、ババガレイ、マツカワガレイ)
・アブラコ
・クロゾイ
◆説明
釣りの番組などを見ていると、やはりルアーフィッシングが人気なのが分かる。
インターネットの釣り情報を、見てもルアーに関する項目がいっぱい出てくる。
だが、道南だけでなく、北海道の防波堤などの釣りでは依然「投げ釣り」のスタイルが多い。
その理由としては、北海道全般では防波堤の釣りでは、釣れる魚種が少ないからだろう。
北海道の防波堤釣りでメインになるのは、基本的に「カレイ釣り」が多く、カレイの種類は、(イシモチガレイ、ソウハチガレイ、砂ガレイ、マコガレイ、マガレイ、ババガレイ、マツカワガレイ)など豊富なものの、それでも仕掛けや餌は共通になる。
そのため、仕掛けは、胴付き仕掛け、遊動式仕掛け、ブラーの仕掛けを多く見る。
他にも、アブラコ、クロゾイなどが釣れるが、穴釣りやロックフィッシュ以外での、投げ釣りで釣れるのは、狙って釣るというよりも、カレイ釣りの過程で釣れる場合が多い。
北海道のカレイ釣りは、上記の仕掛けに、エサをつけて、チョイ投げ、中投げ、遠投で投げた後、専用の三脚などにロッド(竿)を置いて、そのまま、アタリが来るまでノンビリと待つスタイル。
主な投げ釣りのイメージ画
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待つ釣りなので、ヒットする可能性を上げるため2~3本くらい同時に投げて、できるだけ違うポイントに投げておくのがコツ。
数十分しても釣れない場合は、投げる距離やポイントを変える。
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場所やシーズンにも寄るが、カレイはそんなに数釣りする魚ではないので、基本的に持久戦になる。
カレイは日中よりも夜が有利なので、本格的に狙う人は夜釣りが多く、港内のカレイ釣りのほとんどは夜釣り狙いになる。
竿を置いて、長い時間待つ釣りになるので、エサも塩イソメが圧倒的に多い。
この塩イソメ、自分はメジャーなエサだと思っていたが、インターネットなどで本州の釣り人と話すと、あんまり知られていないらしい。
簡単に説明すると塩イソメは、活イソメを塩で締めて、ドライ化させる事によって、投げ釣りで多いエサが千切れる事が少なくなる。
投げ釣り仕様のエサだ。
死んだエサで釣れるの?と思う人がいるかも知れないが、長年の実績があるので、釣れる事は立証されている。
少しでも釣果をあげるために、エビ粉や食紅をまぶす人も多い、自作でも作れるが、釣り具屋でも売っている。
最近では若い釣り人層は、ルアーをしている人をポツポツ見かけるが、年配者の釣り人の大半は、この投げ釣りスタイルが多い。
北海道の釣り人なら当たり前の事でわざわざ説明することではない事だが、インターネットなどで本州の釣り人と話すと、釣りのスタイルによる違いが多々ありカルチャーショックを受ける。